自分でわが家を作るということ

                      Self-build(セルフビルド)というもうひとつの選択                      目指すは自然素材で作る天然住宅

給排水の配管は自分でやってはいけないの?

以前から漠然と疑問に思っていました。

給水管(上水道)の水道メーターから屋内への配管に資格は必要なのだろうか? と

排水管についてはなおさら、特に圧力がかかる配管ではありませんから、

そんなに高度な技術や知識が必要とは思えません。

ガスや電気と違い水は危険な物ではないですし

  「自分の家だし、多少水漏れしたって自己責任でしょ。」

  「漏れたって、元栓閉めればいいだけだし。」

などと考えるのも 至極当然のことのように思えます。



ですが、実はこれ、無資格では ダメ なのです。



上下水道に関わる資格には以下のようなものがあります。

<個人の資格として>
  給水装置工事主任技術者
  下水道排水設備工事責任者
  浄化槽設備士

<事業所の登録または許可申請など>
  各自治体の指定工事業者の申請
  浄化槽工事業者の登録

わたしもあまり詳しくありませんが、ちょっと調べただけでもこのような資格があります。

通常、給排水管工事は自治体の指定工事業者に依頼すれば問題ないようです。
 

もし、無資格で工事を行った場合に、法的な罰則があるのかとネットで調べてみましたが、

残念ながら、大した情報は得られませんでした。


罰則について以外で、
こちらのサイトの質問に対する回答が参考になりましたので載せておきます。
>> okwave


わたしの私的な見解ですが、

「無資格で給排水の配管を行ってもそれ自体で罰せられることはないが、
もし、その配管が原因により事故、事件が起きるようなことがあれば、
無資格であることで罪が重くなる。」

のかな? と思います。
あくまでも、個人的見解です。

わたしの仮住まいの配管工事は諸々の事情でわたし個人で
つまり無資格でやってしまいましたが、
やらない方が得策です。



ちなみに水道法の第7章 に「罰則」規定があります。

ざっと読んでみましたが、法律家ではないので解読不能でした。撃沈。


結局、前述のような理由で自分で配管することはお勧めできません。
わが家の新築工事では自治体指定の工事店にお願いするつもりです。


さらにもっと大事な理由で給排水の配管を自分でやることはお勧めしません。


その理由については次回でお話ししたいと思います。




窓を枠から作ってみる

昨日の記事で家を作るにあたって、

「できること」と「できないこと」がよくわかったと書きました。


その「できること」のひとつが、<> 

「新築のわが家はどうしても木窓にしたい。アルミサッシは使いたくない。」

という、わたしのこだわりから、仮住まいの窓も木材での製作です。


いらなくなった飾り棚のガラス戸が使えそうだったので、

杉の角材で枠をつけて引き戸にして、大枠は2×4の材料を使いました。

(安かったので)


ちなみに
プロの建具屋さんはもっと収縮や歪みが少なく、硬い材料を使うはずです。

仮住まいですからね。材料代は節約せねば。


IMG_0231


窓枠製作はかなり難しい作業です。


窓を作るのにはどうしても上下のレールに溝を掘らねばなりません。


丸ノコでスジを入れてからノミでコツコツ掘り進むという方法も考えましたが、

どうも上手くいくようには想像できず、

なんと、「溝切り」という電動丸ノコを購入してしまいました。

「溝切り」とは
普通の丸ノコと替刃が違うくらいで、おおまかな形状は同じです。

使い方はやや技術と慣れが必要ですが、

これが非常に優れもの。

刃の調整をすれば、切り込み深さ、幅が均等に削れます。



IMG_0232


溝切りはクリアしたものの、次に厄介なのが戸車の取付です。

窓枠の下部に隠れつつもレールの上に乗ってスムーズに動く高さで、しかも外すこともできる。

1つの窓に戸車は2輪つきますから、2つの高さも合わせなければなりません。


そんな非常に微妙で繊細な作業です。
何度もやり直してやっとちょうど良い高さに合いました。


他にもたくさん手こずった点がありますが、
なんとか完成し今現在問題なく使用しています。





が、


正直なところ、以下の1点でプロに任せるほうが良いように思います。


<理由> 精度

  わたしの作った窓はよく見ると所々微妙に隙間ができています。
  虫は通れないまでも、冬の冷たい空気の通り道にはなりそうです。
  角材どうしをきっちり直角にほぞ穴で組み合わせるのは至難の技なのです。 

  
当たり前ですが、やはりプロの技にはかないません。

どうしたら、あんなに正確に綺麗にできるんだろうと感服します。


ですが、わが家の目指す家のコンセプトのひとつが

「手作り感のある家」ですから、


多少の隙間も多少の歪みも「味」に思えればいいのかなと。


ただ「窓」はプロにお任せですね。





 

仮住まいで新築のシミュレーション「自分でできないことを知る」

わたしの仮住まいはわが家の敷地内にある車庫兼作業場をリフォームして作りました。

窓、外壁、お風呂の製作、トイレの移設、給排水配管から電気配線、
ほぼすべて自分でやってみて、時間はかかりましたがたいへん良い経験になりました。

とりあえず自分の家だし、仮の住まいだから、失敗しても自己責任ですので、
気楽に作業できました。

しかしながら、やってみると自分の限界「できること」と「できないこと」がよくわかります。

できないことはやはりプロに任せる方が安心、安全、そして安価だったりしますから。

できないことの内容は後日詳しくお話しさせていただくこととして、

今回は自分でできそうなことで「外壁」について、

製作の様子をYouTubeにアップしましたので、よかったらご覧ください。







近隣住民に挨拶まわりをしてみて思う

家を建て替える工事となると、
どうしても音やホコリがでてしまいます。
道路に作業の車を止めなければならなかったりもします。
少なからず、近隣住民の方々には迷惑がかかるわけですから、
事前に建て替え工事の連絡、挨拶は必須です。


実はわたし、こういうの苦手なんです。


わたしの暮らす町は市街地からかなり離れた郊外で、
田舎とまではいかないまでも、街にはほど遠い感じです。

幹線国道と鉄道が少々騒々しいですが、
少し歩けば山や川や田んぼのあるのどかな雰囲気の残る地域です。

そんなところですから、ご近所さんも顔の知れた方ばかりなのですが、

コミュニケーションの下手なわたしはあまりご近所さんとかかわってこなかったため、

挨拶まわり・・・・・気が重い。 



「世帯主は挨拶しないわけにはいかない」わけでして

重い腰を上げ、近隣の4軒を回ってきました。



数百円程度の手土産(洗濯洗剤)と
簡単な工事日程表(下記)を持って



>>> 家屋解体、新築工事につきまして

    工事日程(予定)

    2015年7月末〜9月末        家屋解体
    2015年10月末〜12月末      整地 基礎
    2016年春頃             新築本工事着工
                    工事完了は未定
    ※ なお、上記日程は予定のため、短縮、延長されることがあります。


    設計監理は◯◯◯◯木材さんに御願いしておりますが、
    工事の大半は◯◯個人ですすめていきます。

    騒音、粉塵など、十分注意して工事してまいりますが、
    長い工事期間中ご迷惑をおかけすることもあるかと思います。
    その際は◯◯まで遠慮なくお申し付けください。
 
    ご協力のほど、よろしく御願いいたします。

                          <<<<



挨拶まわり終了しました。

皆さんお優しい方たちばかりでした。
「ご迷惑をおかけすることもあるかと・・・」と言いますと
皆さん一様に「お互い様ですから」と言ってくださって、
ありがたいばかりです。



あらためて、思う

解体作業、気合を入れてかからねば!
 
 
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速さがすべてに優先されないわけ

わたしは解体から基礎工事に1年、
新築工事の着工から完成までだいたい2年、
合計で3年を目処に考えています。

それ以前に
頭の中での構想(妄想)で1年。
仮住まいの改築(リフォーム)に1年半ほどかかっています。


ハウスメーカーではこんなことはありえません。
あまり詳しくはありませんが、
新築工事だけでだいたい半年くらい、速いところだと数ヶ月なんてことも聞きます。
のんびりやってたら利益が出ませんからね。

ですが、「自分で家を作る人」は利益を求めませんので
はっきり言い切れます。

新築工事期間は長い方がいい

新築工事を長期間で計画するとこんなメリットがあります。

工事の進行状況に応じての材料費や人件費などの1回分の支払が少額で済みます。
少額といっても何十万単位になることは覚悟していますが、
何百万単位になることは、そうそうありません。
自分ではできない作業を専門業者に頼んだ時くらいでしょう。


また、木造建築の場合
木材は乾燥とともに収縮しますから、
木材の乾燥が不十分な状態で建ててしまうと
後で色々な不具合がでることは容易に想像がつきます。
縮み、歪み、曲がり、ねじれ、など木材は動くのが当たり前、
その動きが落ち着くまでには時間が必要です。

わたしの場合、木材は山から切り出しました。
材木屋さんの話では自然乾燥で最低1年はかかるそうです。
大工さんは1年でも短いくらいだと言ってみえました。

ですから
土台や柱、梁など構造上重要な骨組みと屋根葺きができたら、
すぐに外壁工事にはかからずに、 しばらくそのままにしておくつもりです。
しばらくが、どのくらいの期間かははっきりわかりません。
柱と梁の継ぎ目などに隙ができたらボルトを締め付けてを繰り返すことになると思います。



 まあこうは言っても、
あくまで、家賃のかからない仮住まいがあることが前提なので、
アパート等を借りなければならない方々にとっては
工事は速いに越したことはないわけで。



「速さがすべてに優先されてはいけない」とは言ってみても、
予算との兼ね合いで
万人の方には当てはまらないのが現実です。







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