自分でわが家を作るということ

                      Self-build(セルフビルド)というもうひとつの選択                      目指すは自然素材で作る天然住宅

2017年12月

間柱を取り付ける

やっと木工事らしくなってきました。
柱と柱の間の柱「間柱(まばしら)」の取り付けです。 
幅75mm 厚さが30mmの杉材です。
これがないと外壁の下地板を張ることができません。 



窓の取り付け位置には柱に数mmの削り込みを入れておきました。
後日、鴨居と敷居をはめ込むことになります。 

窓の位置決めはかなり悩みました。
どのくらいの高さにしたら使いやすいか。
どのくらいの大きさが適当か。
市販品のサッシの大きさを参考にしながら決めていきましたが、
サッシを使う場合は窓寸法プラス数cm大きめに枠の位置決めをしないと
後ではまらなくなってしまうようです。

アルミサッシマーケットのこちらのサイズ表を参考にしました。
>> https://www.al-sash.com/size/


基礎コンクリートを補修する

基礎コンクリート立ち上がり部分の型枠が強度不足のため、
その後の生コン打設が非常に不安の残る結果となってしまいましたが、
その不安を少しでも解消したく思い補修することにしました。

型枠の固定が甘かったため生コン打設時のバイブレーター掛けが十分にできず、
予想通り所々にジャンカと呼ばれる骨材(砂利)がコンクリート表面に露出する状態ができてしまいました。
主にこのジャンカを補修しました。

今までやってきた作業の中で唯一「本職でした」と言える作業を今回久しぶりにやってみました。
それがエポキシ樹脂の注入作業です。
コンクリート用の接着剤を細かな隙間に充填する工事になります。
使った材料はこちら



コニシ(株)ボンドE390 
シール剤と呼んでますが、パテ状の材料です。樹脂モルタルと呼んだりもします。

コニシ(株)ボンドE206S
こちらは注入剤、水飴のような粘度のある液体です。
「E206S」の「S」はsummer(夏用)を意味します。
末尾に「W」がついているとwinter(冬用)となります。
「SS」は真夏用。
8月とかの真夏に冬用を使ってしまうとすぐに固まってしまって大変です。
エポキシ樹脂系の接着剤は基本熱硬化型ですので温度には神経を使いますね。
注入剤に関してはこのE206Sの他にも粘度の異なる様々な製品がありますので
用途によって使い分けします。

土木工事用の接着剤は2液混合型(主剤、硬化剤)が一般的で、
1液性に比べて硬化後の強度や耐久性が高いのが特徴です。



コニシ(株)シリンダーセット
この注射器のような器具を使って注入します。



今回はちょっと専門的すぎる内容かと思いますが、
前述しましたシール剤(ボンドE390 )は非常に便利な材料です。
強度、接着力ともに高く追従性と言って多少の動きでは割れることはありません。
ちょっとした補修にはとても役に立ちます。


エポキシ樹脂は有機溶剤を含んだ石油製品です。
皮膚の弱い方はかぶれることがありますので取り扱いにはご注意ください。
 

上棟を終え感慨にひたる

「上棟」「建前」「建舞」「棟上げ」 
 地方によっていろいろ呼び名があるようですが、私の暮らす地域では「建前」と呼んでいます。
土台、柱、梁、桁、小屋組みなどの家の基本となる構造材を組み上げる最も重要な作業です。
こればっかりは素人が手を出すと後々危険かと思い材料の刻みから上棟までプロにお任せしました。 
前日に土台だけ基礎コンクリート上に設置してあります。 



わが家のこだわりポイントの一つ
「大黒柱は丸太を使う」
桧の丸太です。
近頃の家は大黒柱と呼べる柱がなくなってしまっているように感じますが、
家の中心となって支える太い柱があるとなんだか良くないですか?
心のよりどころのような安心感があります。

他の柱は4寸(約12cm)角を使ってます。
昔の家は3寸5分(10.5cm)を使ってましたが、最近では4寸角が主流のようですね。

木材の接合部分(仕口)は全て大工さんの手刻みです。
法律で決められたところにはボルトも使っています。


この上棟作業は1日で屋根の垂木まで打ってしまうのが当たり前で、
うまくいけば屋根の防水シートまで貼るのだそうです。
わが家の工事は真夏の炎天下ということもあって防水シート貼りは無理せず翌日にすることになりました。 

上棟が終わったらなんだか気がぬけてしまって、
まだ骨組みだけの家を眺めながらボーっとしていたら見上げた夕空にツバメがたくさん飛び交っていました。
あたかも上棟を祝うかのように。
って見えた(笑 
 

やっと埋め戻し

いや〜ここまで長かった〜。
基礎コンクリートの周りに山積みだった土をくずして平坦にならします。
布基礎でも普通はならした土の上全面に数cmのモルタルを敷いて仕上げるのですが、
わが家では土はむき出し状態にします。
理由については以前の記事「べた基礎にしない方がいいこともある』で書きましたので今回は割愛します。 

むき出しの土のままということで、やっぱりシロアリ被害は心配なので最低限できることはしておこうと思い、床下は「三和土」っぽいものにすることにしました。
通常三和土は土と石灰と苦汁を混合してしっかり叩いて作るのですが、私はかなり適当にしてしまいました。 



動画のように適当な感じで終わらせているのは
本物の三和土のように表面を綺麗に仕上げることよりも「あること」を期待しているからです。 
そのあることとは実は「虫除け」なんです。
いろいろ調べてみると石灰や苦汁(塩化マグネシウム )には虫除けの効果があるらしいです。
確かなデータがあるわけではないのではっきりと言い切ることはできませんので、あくまでも噂です。
というわけでやらないよりはやったほうがいいだろうと思いやってみました。 
わけのわからない薬剤を使うよりよっぽど安全です。
 
土台の防虫も見るからに効き目のきつそうな 薬剤は使わず、「柿渋」を使用しました。
柿渋はタンニンという成分が木材のタンパク質と結合して硬い皮膜を作るのだそうです。
私は柿渋の効果は信じています。
 

基礎コンクリートの天端仕上げ

生コンクリートによる基礎の打設が終わったら最後に天端の仕上げです。
仕上げシロを残すために生コンは設計高さより10mm低い位置で止めておきます。
以前の記事でも紹介しました天端レベルポインターが役に立ちます。



最後の10mm分はモルタルで仕上げますが、
レベルモルタルという水で練ってあとは流し込むだけというたいへん便利な材料があります。
レベルモルタルは非常に流動性が高いので自然に水平に広がっていき簡単に仕上がっていきます。
表面を均す必要なし。



たいへん便利な材料ですが一つ難点が、
私の使ったものは硬化が早く急激な乾燥でひび割れが発生しました。
真夏の強い日差しが照りつける過酷な環境の中だったので仕方ないかと思いますが、
頻繁に散水して水養生をしてもひび割れを止めることはできませんでした。
レベルモルタルはいろんなメーカーから出ていますので真夏でも使えるものがあるかもしれません。

というわけで、レベルモルタルの使用は途中であきらめて、
普通セメントと砂を混ぜ合わせた通常のモルタルを使用することにしました。
手間はかかりますが、この方が強度は高いようです。

 
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