前回のつづき

わが家の壁厚は
柱120mm+下地板12mm+胴縁16mm+炭化コルクボード20mm+NHL6mm
=174mm
になります。

この壁厚の室内側から室外に少しはみ出すくらいまでを1枚板で取り付けるには
6寸(約180mm)か7寸(約210mm)の幅の板が必要でした。
鴨敷居には外部の端に水切り用の溝加工をしたかったので30mmほどの余裕のある7寸幅に決めました。

材木屋さんに相談したところ7寸ほどの幅広材は通常在庫ではないということなので、
特別に仕入れてもらいました。
木材の種類は何を使ったらいいのかよくわからないので、困った時はヒノキ!
ヒノキにしておけば多分大丈夫だろうという安易な感じです。
外部に面する多少なりとも雨がかかりそうなところや、湿気が多そうなところはヒノキを使ってます。

鴨居と敷居を取り付けた時に外部にはみ出す部分の上部に少し傾斜をつけて水が流れやすくしました。
また、その下面に5mm幅で深さ5mmほどの溝を掘り水切りにしました。
経年による壁の汚れで目立つのは窓から壁に伝わった雨だれの跡だと思いますので、水切りは必須です。

取り付けについては
事前に柱の取り付け位置に9〜12mmほどの刻みを入れてそこに差し込むようにしました。
これがなかなか難しく、なるべくきつく叩き込むくらいにしたかったのですが、
一発では決まりませんね。

鴨敷居の方が1〜2mmくらい長すぎたりすると、その1〜2mmくらいを削るのが一番厄介でした。
丸ノコで薄〜く削るって難しいんです。直角に平らに歪みなく。
手鋸だと刃が逃げて斜めに切れてしまいます。
木工用のサンドペーパーをつけてグラインダーで削ってみましたが、
100mm径のグラインダーでまっすぐ削るのは至難の技です。

やはり一番いいのはカンナだと思うのですが、
ヒノキの小口を綺麗に削るための、、、技術が、、、私には、、、ない!残念。

鴨敷居を取り付けたら次は左右の縦枠ですが、これは30mm厚180mm幅 のヒノキにしました。

ここでは「木殺し」というプロ技を試してみました。
鴨敷居の取り付け位置を金槌で叩いて木の繊維をつぶしておくと
縦枠を取り付けた後木の繊維が元に戻ろうとしてぴったり隙間なく収まります。 

、、、と口では簡単に言えますが、やってみるとこれもなかなかの高等テクニックです。
思うようにはいきませんね。 

まあ結局のところ、なんとかだましだまし取り付け完了しました。 



次回はオスモについて