我が家の建築計画の中でまずやらなければならないのが、
長年暮らしを共にしてきた家の解体です。

我が家は築50数年の82平方メートルほどの木造平屋建て。
そんなに大きな家ではありませんが、

解体工事着工前にやらなければならないことがひとつだけあります。


それは「解体工事をやりますよ」という届出 です。
建設工事に係る再資源化等に関する法律 第10条第1項に規定されている届出)

建設リサイクル法に基づいて以下の条件で書類の提出が義務付けられています。


  1. 解体工事80平方メートル以上
  2. 新築・増築工事500平方メートル以上
  3. 修繕模様替え工事1億円以上
  4. その他工作物工事500万円以上

(補足)ただし、コンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリートを用いた建築物等の解体工事、特定建設資材を使用する新築工事等に限る。


役所に書類を提出すると聞くと難しく思われるかもしれませんが、
これが案外簡単なのです。


 
わたしの住んでいる自治体のウェブサイトに記入例がありますので

リンクを載せておきます。
届出(記載例 PDF)


この「届出書」のほかに
「分別解体等の計画等」「付近見取り図」「家の写真」「工程表」が必要になります。

実際に書類作成しましたが

「届出書」と「分別解体等の計画等」の書類は記載例を参考に簡単に作成できました。
(書類の様式はExcel形式で市役所のサイトからダウンロードできます。)

「付近見取り図」はウェブ地図を適当な大きさに拡大してプリントアウトしました。

「家の写真」は2方向から1枚づつ、計2枚をデジカメで撮影してL判でプリント。

「工程表」はこれも役所で記入例をいただいて参考にしました。


市役所の担当部署は「建築指導課」で書類をもらいにはじめて伺ったときは

「ほとんど業者さんばかりで、個人の方は〜、、、」

と不思議な目で見られましたが、わからないことを聞くと意外に親切に教えてもらえました。

後日書類の提出のときも、不明な点は役所で教えてもらって記入しました。

特に問題なく提出終了、
「建設リサイクル法届出済」というシールが1枚いただけます。


どうですか?簡単でしょ

この書類提出の目的は
「解体(新築も含め)工事で出たゴミは適正に処分しますよ。」
という宣誓書みたいなものかとわたしは思います。

そもそも許可申請ではないので、
記載に漏れがなく内容が適切であれば許可されないなんてことは多分ないでしょう。



書き忘れましたが、提出期限は工事着工の7日前までです。

また、解体で出たゴミ(産業廃棄物)の処分業者の会社名を記入しなければなりませんから、
書類提出前に産廃業者と契約しておく必要があります。


と、ここまで書いて気づきましたが、

本日のタイトル「家の解体に資格は必要か」でしたね。


答えは「必要なし」


重機等を使用しない限り、ほぼ資格は必要ないようです。




 注:あなたがお住まいの自治体によっては届出の方法が異なる場合がありますので、
  詳しくはお住まいの市役所等にお聞きください。