以前の記事で私の家の基礎は「ベタ」にしないとお話しました。
(ベタ基礎とは家の床下一面を鉄筋コンクリートで固めてしまう工法のことを言います。)

ではなぜ私がベタ基礎にしないのかをお話しする前に。
ベタ基礎にするメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

<メリット>
一番は湿気
現在一般的な住宅建築では基礎コンクリートを打設する前の土の上に防水シートを敷き詰めます。
こうすることで地中から上がってくる湿気を完全にシャットアウトしています。
また近年では基礎の上に基礎パッキンというものを設置することが当たり前になってきています。
基礎パッキンは厚さ20mmほどの樹脂製の板で通気ための凹凸があるものがほとんどです。
(水分を含みやすいコンクリートと土台の木材を直接接触させないというメリットがあります。)


これら防水シートと基礎パッキンの併用によって、基礎の側面に従来型の通気口を設ける必要がなくなりました。
それによって基礎の立ち上がり部分が切れ目なく連続して施工できるため、通気口によって低下する基礎の強度を上げることができるようになりました。 
 
2番目は地盤沈下
当然のことながら地震による地盤沈下、液状化なども含まれます。
専門業者による地盤調査によって地盤の強さを表す地耐力が30kN/㎡を境に
それより低い値の場合、ベタ基礎または杭基礎のどちらかを選択することになります。
(それよりもさらに軟弱地盤の場合は杭基礎だけになります。)
もしも地震などにより地盤が傾いたとしてもベタ基礎は面で一体化してますから基礎上の構造物に歪み変形等の影響を与える可能性が低いと言えます。

<デメリット>
1. コンクリート使用量 
基礎の立ち上がり部分だけにコンクリートを使う布基礎と違いベタ基礎は床下全面にコンクリートを敷き詰めるのですから、当然コンクリート使用量が増え、その分費用も増します。

2. 産廃
 家を建てる前から壊すことを考える人もなかなか少ないとは思いますが、
コンクリートがゴミになった時、処分費用も大きくなります。 

ただ上記のコンクリート自体の価格も産廃になった時の処分費用もたいして高額ではありませんので
特別大きなデメリットとは言えないのかもしれません。
メリット、デメリットを比較するとメリットのが大きいと感じます。

ですが、私がベタ基礎にしたくない一番の理由が一つあるのです。


それは次回で。


 

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