基礎コンクリート立ち上がり部分の型枠が強度不足のため、
その後の生コン打設が非常に不安の残る結果となってしまいましたが、
その不安を少しでも解消したく思い補修することにしました。

型枠の固定が甘かったため生コン打設時のバイブレーター掛けが十分にできず、
予想通り所々にジャンカと呼ばれる骨材(砂利)がコンクリート表面に露出する状態ができてしまいました。
主にこのジャンカを補修しました。

今までやってきた作業の中で唯一「本職でした」と言える作業を今回久しぶりにやってみました。
それがエポキシ樹脂の注入作業です。
コンクリート用の接着剤を細かな隙間に充填する工事になります。
使った材料はこちら



コニシ(株)ボンドE390 
シール剤と呼んでますが、パテ状の材料です。樹脂モルタルと呼んだりもします。

コニシ(株)ボンドE206S
こちらは注入剤、水飴のような粘度のある液体です。
「E206S」の「S」はsummer(夏用)を意味します。
末尾に「W」がついているとwinter(冬用)となります。
「SS」は真夏用。
8月とかの真夏に冬用を使ってしまうとすぐに固まってしまって大変です。
エポキシ樹脂系の接着剤は基本熱硬化型ですので温度には神経を使いますね。
注入剤に関してはこのE206Sの他にも粘度の異なる様々な製品がありますので
用途によって使い分けします。

土木工事用の接着剤は2液混合型(主剤、硬化剤)が一般的で、
1液性に比べて硬化後の強度や耐久性が高いのが特徴です。



コニシ(株)シリンダーセット
この注射器のような器具を使って注入します。



今回はちょっと専門的すぎる内容かと思いますが、
前述しましたシール剤(ボンドE390 )は非常に便利な材料です。
強度、接着力ともに高く追従性と言って多少の動きでは割れることはありません。
ちょっとした補修にはとても役に立ちます。


エポキシ樹脂は有機溶剤を含んだ石油製品です。
皮膚の弱い方はかぶれることがありますので取り扱いにはご注意ください。