自分でわが家を作るということ

                      Self-build(セルフビルド)というもうひとつの選択                      目指すは自然素材で作る天然住宅

基礎工事

基礎コンクリート/ベース部分の打設

いよいよ基礎コンクリート本体の打設です。
布基礎は断面が凸の字のような形になりますので、一回で上まで打ち上げることはできません。
なのでまずは下のベース部分から打設することになります。
しかも基本一人作業ですので、1日ですべて終わらせることはできません。
そうなるとどうしてのコンクリートの打ち継ぎができてしまいます。
できることならこの打ち継ぎは作らない方がいいものです。
(打ち継ぎとはしっかり固まったコンクリートの上または横につなげてコンクリートを打設した時にできる継ぎ目のことです。)

ベースコンクリートの場合横方向にコンクリートを打設していくことになり、
時間的に必ずどこかで一度止めなければならなくなります。
この時コンクリートを流しっぱなしで終えるとなだらかな傾斜のまま固まってしまいます。
これがよくありません。
次に打ち込むコンクリートに薄い部分ができてしまい、これが割れの原因になりかねません。
そこでコンクリートの打ち終わりの部分に板で土留めを作ってきっちり垂直で固め終わるようにしました。
これなら打ち継ぎ面積も少なく、コンクリートは均一の厚さを保てます。


ところで、コンクリートの打設では通常型枠を作ってその中に生コンを流し込むのが一般的ですが、
わが家の基礎ベースについては土の土手をそのまま利用して型枠は作らずに打設しました。
法律的に特に問題ないようなので建築士さんと相談の上そのようにしました。
型枠の材料代と型枠の解体の手間が省けます。

ちなみにコンクリートの強度は21N 粗骨材は20mmの空練りコンクリートを使用し、
一部分だけコンクリートミキサー車から生コンを直接流し込みました。

打設後は乾燥に注意です。
特に夏場の直射日光は大敵です。みるみる乾燥硬化していきます。
急激な乾燥と硬化はひび割れを起こしますので、できればシートで覆って日差しを避けるのがいいのですが、鉄筋の立ち上がっているところにシートをかけるのは難しかったので私は日に何度も散水することにしました。 
たっぷりの湿気とゆっくりの硬化が質の良いコンクリートを作るためのポイントです。


 

基礎鉄筋の組み立て

捨てコンクリートが固まったら次は鉄筋の組み立てです。

鉄筋は異形鉄筋という竹みたいに節のある鉄筋を使います。
太さは13mmと10mm。場所によって使い分けます。

わが家の鉄筋工につきましては当初専門業者さんに全てお願いするつもりでいましたが、
いろいろと検討した結果、鉄筋の加工は鉄筋屋さんにお任せして
組み立ては自分でやることにしました。

非常に気の利く鉄筋屋さんで素人の私でも組めるように材料をわかりやすく仕分けしておいてくれました。
さらに電動で鉄筋を切る機械と手動で鉄筋を曲げる道具(ベンダー)まで貸してくれました。
(しかもレンタル代は無料!)
今思うに電動の鉄筋カッターとベンダーは必須アイテムですね。
 
     


鉄筋を組み立てていくと「あれ?」という場面に時々突き当たります。
例えば、
縦の鉄筋と横の鉄筋を結んだ時に基礎の中心線をどこに合わせた方がいいのか?とか 
基礎の角で鉄筋が直角に曲げられているところでは縦筋は外につけるか内につけるか?など
その都度頭を悩ませながらなんとか組み上げましたが、
プロなら豊富な経験でスムーズに作業を進められるんだろうなぁと今更ながらに思います。 

鉄筋を結ぶのに使うのが結束線ですが、わが家ではなまし鉄線の結束線を使いました。
一番一般的で一番安い結束線です。
扱いやすいくこれで十分だと思いますが、ただ難点はすぐ錆びる、、のです。
雨がひとふりすれば翌朝には茶色に変色してしまいます。
結束線は使う前にオイルスプレーをしておきましたが、
なにぶん一人作業で時間がかかるため何度が雨に降られるとやっぱり錆びます。
最近では亜鉛メッキの結束線もあるそうなのでそれなら錆びにくいですね。



結束線を結ぶのに使う道具をハッカーと言います。
ハッカーは非常に面白い道具です。
慣れれば結束線を結ぶのが楽しくなります。
プロの職人さんが使うハッカーは◯万円もすると聞きますが、
私の使っているものは確か1500円くらいだったと思います。
それでも十分役に立ちました。高級品を使っても違いがわかるか、、自信ないです。 


最終的に一番厄介だったのは鉄筋の通りをきっちり出すことでした。
全体を組み上げて通りを見てみるとちょっと曲がってたりします。
曲がり角がたくさんあって鉄筋が何本も重なってしまう場所などは膨らんだり凹んだりと
上手に配筋しないと上手くいきません。
たいていそういう場所で通りが曲がってしまいます。
多少曲がっていても十分なコンクリートのかぶり厚が取れていればいいのですが、基礎幅ギリギリまで寄っていたら問題です。
修正しておかないと後で必ず面倒なことになります。
ちなみにかぶり厚とは コンクリートの中の鉄筋がどれだけの厚さのコンクリートに覆われているかのことです。
コンクリート表面から鉄筋の側面までの距離は最低でも3cmは必要です。
かぶり厚が少ないと鉄筋の錆び、コンクリートのひび割れなどの原因になります。

最後に、
私は基本一人で作業しておりますので、何かと時間がかかります。
鉄筋の組み立て作業も何日もかかりました。
鉄筋は何日も放置すれば必ず錆びます。
特に異形鉄筋は生鉄ですのでちょっとの湿気で簡単に錆が浮いてきます。
ですので、錆び予防のためにホームセンターで一番安いオイルスプレーを大量に買ってきて事前に吹き付けておきました。
これでかなり効果があったように思います。


工事の様子はこちらから ↓ ↓ ↓ 

 

捨てコンクリート打設

ランマーで地固めが終わったらいよいよコンクリートの打設です。

最初に行うのが捨て(均し)コンクリートの打設ですが、
「捨て」と言っても捨ててしまうほど無駄なものではなく、
基礎本体を立ち上げるための重要な下地となります。いうなれば、基礎の基礎。
強度はあまり重要ではないのでコンクリート強度は18程度。
厚さは5〜10cmくらい。 

と!、話を進める前に、ちょっとコンクリートのお話
まだ固まっていない生コンクリート(生コン)の状態で購入する場合コンクリート製造会社に発注するのですが、
使用数量は当然としてその時に事前に知っておいた方が良いことが
「 強度」「スランプ」「骨材」です。

強度はその言葉通りコンクリートの硬さです。
住宅基礎の場合一般的にだいたい18〜27Nくらいが使われます。(単位Nはニュートン) 
ちなみに強度の数値は18、21、24、27の3刻みで間の数値は指定できません。
数字が大きいほど強度も上がります。重ねて値段も上がります。 

次にスランプですが、全く聞きなれない言葉ですね。
これは主に水分量を表します。
円錐台形のコーンを伏せた状態で中に生コンクリートを入れて 
コーンをゆっくり引き抜いたときにどれだけ生コンの塊が崩れるかを示した数値です。 
高さ30cmのコーンで作った生コンの山が崩れて15cm下がれば「スランプ15」18cm下がれば「スランプ18」と言います。
数字が大きくなればそれだけ水分量が多いということです。
基本的にコンクリートは水分量を少なく練った方が硬くて質の良いコンクリートになりますが、
その代わりに作業性が悪く綺麗に打設することが難しくなります。
住宅基礎の場合15か18が一般的です。

最後に骨材(粗骨材)ですが、これは生コンの中に混ざっている砂利のことで、この大きさを指定できます。
生コンを流し込むところが狭かったり、鉄筋が入り組んでいて隙間が狭い場合にあまり大きな骨材(砂利)だと詰まってしまって生コンが隅々までしっかり充填さてないことがあります。
そのためそういった時は小さめの骨材を使います。
住宅基礎の場合は粗骨材最大寸法で15、20、25mmくらいが一般的です。

以上生コンを発注するときに知っておいた方がいい思う項目を書いてみましたが、
これらは生コン屋さんに聞いてみればたいてい教えてくれます。
「住宅基礎の捨てコンに使うには強度はどれくらいがいいですか?」みたいに


ここまで生コンクリートについて書いてきましたが、
わが家の捨てコンは「空練りコンクリート」という水が混ざっていない乾いた状態のコンクリートを購入しました。 
自分のトラックで生コンプラント(工場)に入っていって大きなジョウゴの下にトラックの荷台を合わせて止めたら、上からドドドドー!と空練りコンクリートが降ってくるという荒っぽい仕掛けなってます。
トラックが壊れるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
自分のトラックは小型なので一回に3〜4立方メートルが限界でした。

あとはこれを持ち帰って自分で空練りコンクリートに水を加えて練り上げて使用します。

その作業がこちら


私がコンクリートを購入した会社では
空練りコンクリートでも強度の指定はできました。(強度18)
当然スランプは指定できません。
骨材の大きさも指定できませんでしたが、これは会社によって違うかもしれませんね。

最後にコンクリート表面の均し作業ですが、
これは遣り方(丁張り) で出した基準から水糸を張ってコンクリート表面の高さをできる限り水平に作ることが肝心です。
水平が出ていないと次に打設するベースコンクリートが場所によって厚さに違いが出てしまいますから。

表面の仕上げはツルツルにする必要はありません。
多少ザラザラしていた方が次に打設するコンクリートの付着が良くなります。
かといってあまりにデコボコ過ぎると鉄筋の配筋に苦労しますから、
程よく綺麗に、、、言葉ではちょっと表現しきれませんね。


久しぶりの記事投稿です。
工事の方はあまり進んでいませんので、なんとか記事が追いつけるように書いていこうと思います。

 

基礎工事の中でたぶん一番重要だと思う

家を建てる時に基礎工事は非常に大事です。
しっかりとした基礎がなければ丈夫な家が建ちません。
その基礎工事の中でもとくに重要だと思うのが 転圧 です。

転圧?
建築に関わりのない方にとっては聞きなれない言葉だと思います。
機械や道具を使って地面を締め固めることです。
美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」もこの地固め作業の様子を歌にされたものです。
転圧機械の普及していなかった時代は重量のある槌を数人がかりで滑車で上下させていたのだそうです。
  >> Wikipedia「ヨイトマケの唄」

現在、少し規模の大きな土木工事では大きなローラーで締め固めをしているのを街中でも見かけます。
それに対して住宅の基礎工事では、よほどの大邸宅でない限りランマーという機械を使って転圧することが一般的です。 

わたしは今回の転圧作業のためにランマーをレンタルしました。
だいたい1日あたり2000円前後くらいで借りられます。



転圧作業は面白いですね。
みるみる地面が固まっていくのがわかります。
出っ張っていた割栗石が頭を叩かれて地面に突き刺さっていきます。 

コツというほどでもないですが、エンジンの回転はいっぱいまで上げた方がコントロールしやすいです。
「ドン、ドン、ドン、」より「ドドドドド、、」ですね。
前進は得意ですが、後進は苦手です。力まかせに動かそうとしても言うことを聞いてくれません。
一本足で不安定な見た目ですが、操作はそれほど難しいものではありませんので、慣れれば誰でも使える道具です。 

建設機械のレンタルについて
わたしは個人で借りています。支払いは現金の前払い。
事業所で口座がないと貸してもらえないレンタル屋も多いので事前に問い合わせてみることをお勧めします。 

 

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割栗石を小端立てる

布基礎部分の掘削が終わったら次は「割栗石」です。

昔の基礎は河原で拾い集めた石を敷き詰めたそうですが、
現在は大きな岩石を割って作った角の尖った石を使います。
これが割栗石です。
わたしが自宅で使用したものは 50〜150というもので 
大きさが50mmから150mmの石のことを言います。

べた基礎で割栗石を使おうとすると、建築部分の全面に敷き詰めなければならないため、 
作業の手間や費用を考えると現代ではあまり使われないようです。
替わりに「砕石」を敷き詰めて、転圧して、終了でしょうか。 

以前に読んだ本「大工棟梁の知恵袋」



この本に「割栗石は小端立てなければいけない」的なことが書いてあって
このことがとても印象に残っていたのもあり、
また、小端立てる方が地面に突き刺さって基礎も安定しそうな感じがしたので
今回、自分の家でもやってみることにしました。
これも自分でやるからできることですね。
基礎工事業者にお任せだと
「割栗石は小端立ててくださいね」なんてなかなか言えるものではありませんから。
実際にやってみると分かりますが、めっちゃ、面倒です。時間かかります。
「小端立てる」ところまでする基礎屋さんもいないでしょうね。
割栗石をガラガラガラっと放り込んで、倒れていようが、隙間があろうがそのまま。。。
想像ですが、きっとそんな感じです。



前の工事で地面を掘り起こした時に出た大きめの石をより分けて大量に庭に山積みしておりました。
当初はこれで割栗石は買わずに済むんじゃないかと思っていましたが、
やってみると全然足りませんでした。
間に合ったのは3分の1くらいでしょうか。あとの3分の2は土木建材屋で購入しました。
建材屋の伝票を確認してみないとわかりませんが、少なくとも3トンは入ったと思います。

多分、皆さんが興味があると思われる費用については
他の建材等の購入費も含めてまた後日、お知らせしようと思います。

 
あ!そうそう、別名「地蔵起こし」
「地蔵起こし」でネット検索すると、予期せぬ恐ろしげなものが出てきますのでご注意ください。 

 

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